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最終章 復讐

サレログ
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この章まで読んでいただき、ありがとうございます。

第三章でついに探偵に依頼して調査をすることになったサレ男。

最終的にどのような形で相手を追い込んでいったのか、この最終章で顛末を記します。

復讐計画

探偵社からの最終報告書を受領する頃、僕の中でどのように相手を追い込むのかも、ある程度決まってきていました。

彼女は誕生日や記念日などの節目をすごく大事にするタイプだったので、付き合った記念日に計画を実行することに。

引き続きLINEをチェックしていると、都合良く記念日の前日に飲み会があり、その後に間男と合流して彼女の自宅に帰ることがわかりました(記念日を大切にするとか言っておきながら、その前日に間男といちゃこらしている神経が僕には理解できません)

”決戦は記念日”

決戦日を迎えるにあたって、もう一つ準備したものがあります。

”示談書” です。

ネット上で弁護士の先生が作成されたテンプレートが展開されていたので、それをベースに自分の状態にあった内容に書き換えて作成していきました。

作成したのは間男向けと彼女向け。間男向けは示談金が異なる3パターンを作成。

通常、彼女とよりを戻して関係修復をするのであれば、請求する示談金を間男と彼女の間で折半することもあるようですが、そもそも修復を望んでいないのでお互いに請求することにしました。

復讐実行

復讐日の前日、彼女が間男と彼女の自宅に帰る日。
僕はレンタカーを借りて彼女宅近くの駐車場で2人が帰ってくるのを待ちました。

夜中12時過ぎ。彼女からLINE。
「今日は自分の家に帰るね!」
言われなくてもわかってる。すぐ近くを間男と一緒に通ったのが見えてるから。

彼女は最終日も嘘をついて、間男と楽しそうに自宅に帰宅。

その晩、間男は自分の家には帰らず、朝まで彼女の家にいました。

復讐日当日。朝9時ぐらいに彼女にLINEで電話しました。

「用事があって家の近くに来たから行ってもいい?もうすぐ着くんだけど」

明らかに焦った声で、

「今すぐ?ちょっと待ってすぐ片付けるから」

と返事が返ってきた。

「あー、きっと間男を急いで家から出して証拠隠滅する気だな…」

そう思った僕はマンションのエレベーターを見張りました。

しかしエレベーターは動き出さない。

「裏の階段から逃す気か…」

冷静にそう思った僕は階段の下から部屋の階を見上げました。

すると、バタバタと部屋を出て、階段を駆け降りてくる間男の姿が見えた。

階段出口で待っていた僕は、間男が出てくると同時に、

「●●さんですよね?」

と声をかけました。

しかし間男は完全無視を決め込んで駅方面に歩き出す。

「▲▲▲(マンション名)に住んでいる、■■(名前)さんの旦那ですよね?」

という呼びかけで足を止めました。

サラッと書きましたが、間男には家庭があり、いわゆるダブル不倫状態でした。

僕はその瞬間に間男の洋服を掴んで、

「今どの部屋から出てきました?一緒に戻りましょうか」

そう伝えると、相手は観念したのかゆっくり頷いてとぼとぼ歩き出しました。

オートロック前で彼女の部屋番号を押す。

彼女が応答したところで間男の顔をインターホンカメラに向かって突き出しました。

「開けて?(ニコ)」

インターホンの奥で彼女の悲鳴が聞こえるのがわかりました。

エレベーターに乗っている間、間男はガクガクと震えていました。

度胸もないのに浮気なんてするなよと本気で思いました。

部屋の前に着き、ノックで彼女を呼び出す。

出てきた彼女は全てを察した顔をしていました。

「もう何も言わなくてもわかるよね?一回中で3人で話そうか」

と伝えて3人で彼女の部屋に入室。

リビングのテーブルを囲むように座りましたが、ここで数時間前にコトが行われていたと思うと気持ち悪くてしょうがなかったのを覚えています。

乗り込む前に、”相手を恫喝するような口調で情報を引き出すと、言わされたと最終的に逃げられる可能性がある”というネット情報を見ていたので、話し合い中は怒りを抑えながら、シンプルな口調で淡々と自白を促す質問を投げかけました。(交渉における証拠とするために最初から最後まで録音していて、改めて聞き直すとこのシンプルな口調がより怖いなと我ながら思いました…)

サレ男  「どういう関係性なんですか?」
間男    「そういう関係性です」
サレ男  「そういうじゃわからないのではっきりとお願いします」
間男    「体の関係を持っていました」
サレ男  「××(彼女の名前)、この部屋で何をしてたか明確な言葉で教えて」
彼女    「エッ○してました」
・・・・・・

これを聞いて全てが終わったなと思いました。
自ら質問した内容とはいえ、面と向かって聞くときつい

「僕は間男の奥さんにこのことを知らせて、奥さんまで傷つけることはしたくないです。この場の示談で終わらせたいと考えているので、書類の内容をよく読んでいただいて印鑑を押してください。」

そう伝えて持ってきた示談書を間男に突き付けました。

それなりに相手にも反省の色が見えたので示談金としては中くらいのもので提示。

間男は金額に文句も言わず、ちょうど持ってきていた印鑑を押印しました。

(拇印でも効力があるといったネット情報も見かけましたが、印鑑の方が確実なことがわかっていたので、時間がかかってもいいので印鑑を取りに行かせるつもりでした)

彼女からは「反省している。もうやらない。許して欲しい」といったような言葉が浴びせられましたが、僕には全く響きませんでした。

「もう××(彼女の名前)との将来は考えられない。今日で全て終わり。会社のメンバーも結婚式に招待していたから、何があったかを伝えて謝罪する」

そう伝えると、彼女はガクンとうなだれて泣き始めました。

僕との関係性が終わることもそうですが、会社のメンバーに自分の不貞が知れ渡るのが堪えたようです。(今そこを気にするのかよ…とさらに冷めた気持ちになりました)

結局、その場で間男と彼女の両方からサインした示談書を受領して復習としては完了。

長い調査期間と長い忍耐期間が終了しました。

最終章:完

最後の最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

彼女に迫られて婚約したものの、こういう結果になって、本当に何やってるんだろうな…と虚しい気持ちになると同時に、今回経験したことが誰かの参考になればいいなという感情になったため、今回ブログの開設と記事執筆をさせていただきました。

探偵社とのやりとりや、個人での調査など、少しでも参考になれば幸いです。

ご連絡をいただければ、個別のサポートもさせていただく予定ですので、悩まれている方はお気軽にご連絡ください。

それでは、皆さんによってより良い1日が明日も来ますように!

2024/02/16 サレ男

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